習慣的に運動を行っていると風邪を引きにくい、とよく言われます。あるいは、風邪を引いたとしても早く治るとも言われますが、これらには根拠があるのでしょうか。2014年に発表された研究報告によると、運動を習慣的に行っている人では、風邪を引く危険度が運動を行っていない人のおよそ70%になることが示されています。つまり、習慣的に運動を行っていると、風邪を引くリスクが30%近く抑えられるということになります。また、風邪を引いたとしても、習慣的に運動を行っている人ではそうでない人と比較して、風邪の症状の続く期間がおよそ3日短くなることも示されています。
このように、運動習慣には風邪の予防効果が期待できると言ってよいかもしれません。ただ、これからの寒くなる季節の運動では、乾燥した空気や寒さからくる体温低下が風邪のきっかけとなってしまうこともあるかもしれません。運動を習慣的に行うことに加え、運動を行う環境についても留意したいものです。その点、空調が整ったスポーツクラブや施設内の運動では、これからの季節、風邪の予防にとっては環境的に望ましいと言えそうです。習慣的に運動を行って風邪知らずの毎日を過ごしましょう!